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18歳の有権者の皆さんへ・6(2020年8月27日)

若者の意識と、それをどう政治や投票行動に移すか、

更には、日本の政治を変えるために何が必要かを考察しております。

>Q16.どうすれば若い人たちが選挙、引いては政治に関心を持つと思いますか。

その5回目、自由回答の 4 >投票が世の中に影響していることを実感させる

について、以下がその回答です。

4 >投票が世の中に影響していることを実感させる

A >• 一人一人の意見がもっと政治に反映されればいいと思う。若い人は自分1人が投票しても大して変わらないと思っている傾向にある気がする(女性)
B >• 自分たちの意見がしっかりと反映されているという実感を得ること(男性)
C >• 自分たちの意見が反映されることを具体的に示してみるといいと思う(女性)
D >• 自分たちの投票行動で世の中が変わることが体感できるといい(男性)
E >• 自分の意見によって日本が変わるという事をちゃんと伝える(男性)

これ全部、無理難題に近い気もします。

有る意味、皮肉なんでしょうか?

それと、ここで確認したいのは、政治(特に選挙)で反映されるのは

「意見」と言うより「意思」なのです。

「政治があなたの意思によって動いているか」

が大事だと思います。

この答えで、自由回答であるにもかかわらず、

全員が「意見」と言う言葉を使っているのは

何らかの教育効果でしょうかね?

偶々なのでしょうか?


それはさておき、まず

Aの前半の

A >• 一人一人の意見がもっと政治に反映されればいいと思う。若い人は自分1人が投票しても大して変わらないと思っている傾向にある気がする(女性)

一人ひとりの意見が全員に解る、

「#直接民主制」の学校のクラス内ならまだしも、

今話題にしている日本の政治や選挙は「#間接民主制」なんですね。

それに、 >一人一人の意見がもっと政治に反映されればいいと思う。

って、「間接民主制」でも「直接民主制」でも、「一人一人が意見をキチンと言う」事が前提です。

クラス内でさえ、「一人一人が意見をキチンと言う」事ができてますか?

「間接民主制」でも「直接民主制」でも、言えてない意見は反映できません。

先ず「自分の意見を言うのが先」なんです。

だからこのAの女性は、他の人も「自分の意見を言える状況」を創りださなければなりませんね。

次に、後半の >若い人は自分1人が投票しても大して変わらないと思っている傾向にある気がする

これって、若い人だけではないですよね。

選挙に行かない人は、或いは「選挙に行かない自分を見せたく無くて人目を気にして」選挙に行く人でも、

老若男女を問わず「自分1人が投票しても大して変わらない」

と思っているのではないでしょうか?

そういうと「救いが無い」気がしてきますね。

そうでもないんです。

日本国内でも、特定の地域や特定の時期の特定の選挙では、

「自分の一票で政治が変わった」と実感した人はいくらでもいます。

例えば1991年高知県知事選挙、

高知県は4期16年続いた「中内力」が長期政権により、

高知県の政治経済の中心に居て

中内力に逆らうものは、生きていけない息苦しい県になっていました。

中内力は直接間接に議会、地元新聞社と民間放送局、地方銀行、経済団体、農協などを支配していました

独裁政権その物です。

誰もが彼の顔色を窺わないとそれぞれの仕事さえままならなかったのです。

自由民権運動発祥の地土佐の高知がこれでいいのかと、

数名の若者が、1991年春、橋本大二郎と言うNHKアナウンサーをなんとか口説き落とし、

12月の知事選挙に出馬表明させました。

結果は、高知県知事選挙史上最多の 31万6968 票を獲得し史上初めての戦後生まれの知事として、
当時の知事の中では最年少の 44 歳で当選

したのです。

私もその選挙を手伝いました。34歳の時です。

橋本は選挙までに、高知県内の全市町村を3―4回まわりましたが、

最初の2回ほどは、各市町村に居る一人から2-3人の支持者以外は

彼の街頭演説に集まるのは

相手陣営の偵察隊ぐらいでした。

虚空に向かって演説するようなものです。

それはそうです。もし橋本の応援でもしようものなら、

選挙後、どんないじめが待っているかもわかりません。

選挙に勝てばいいですが、負けた場合、

場合によっては仕事や取引先を失いかねないほど、高知県内では生きていけないほど、

中内の権力は絶大でした。

私は当時の高知県市町村で最も面積の広い物部村全部の選挙ポスターを一人ではりました。

多分、物部村で表立って橋本の応援を表明しているのは私一人でした。

しかし、後半での市町村街頭演説は人が集まり始め、

選挙に突入すると、熱気は急激に温度を上げました。

通常50%代の投票率は、この選挙最終投票率:75.59%に達しました。

つまり普段政治を諦めていた人が選挙に行った結果も、新しい知事を選んだことを意味します。



他の例では、1992年の日本新党は旗揚げ後2カ月で、参議院議員4名を産み、

翌1993年7月の衆議院選挙では35人を当選させ、

細川が非自民連立政権の首相となって政権交代を実現しました。

この2年間に日本新党に参加し或いは応援した人は

自分の一票で政治が変わるのを実感したと思います。

翌1993年7月の衆議院選挙では私は日本新党高知の幹事を務めていました。36歳でした。


次を見ましょう。B,Cですが、

B >• 自分たちの意見がしっかりと反映されているという実感を得ること(男性)
C >• 自分たちの意見が反映されることを具体的に示してみるといいと思う(女性)

これは、教科書に示すほど解りやすく「意見がしっかりと反映」できるかと言うと

難しいですね。

「意見がしっかりと反映」の「意見」は「意思」に置き換えて

「意思がしっかりと反映」になると、

どう感じますか?

これは、実際に投票して、或いは支持する候補者の選挙を手伝った人なら、

当選した側の人に投票した人、

当選しなくても、前回より票を伸ばした人に投票した人、

初めての挑戦で、ある程度の票を取った人に投票した人、

は「意思が反映」したと感じるかもしれません。

ですから、誰かを候補者選んで応援する、或いは自分や身近な人が立候補する

事に関われば、B,Cの意見に近い人は

何らかの良い結果を産むのだと思います。

最後。D,Eですが、

D >• 自分たちの投票行動で世の中が変わることが体感できるといい(男性)
E >• 自分の意見によって日本が変わるという事をちゃんと伝える(男性)

これに関する結論は、

やらなければ、いつまでもそこ(世の中や日本が変わる事)には

行きつけないと言うことです。

「動かなければ変わりません。」

かろうじて、過去の例から実感するとすれば、

私が示した高知県知事選挙や日本新党の選挙のように、

特定の地域や時期に限ってそれまでの政治の流れを変えた選挙を探してみる事です。

それを分析し、どんなやり方で誰が何の目的で

その選挙を成功させたか

或いは失敗させたか、

そのデータを集め仲間と議論するのはいいかもしれません。


最後にもうひとつ高知県の例をあげておきます。

日本中の大都市から遠い貧しい県の市町村のいくつかには

原発やその関連施設があります。

これは、福島第一原発のメルトダウンのような事故を予想し、恐れるなどして

地元に誘致するのに反対したグループと、

いろいろの利権を与えられ、或いはほのめかされて、

原発誘致に賛成したグループが数々の選挙で戦い、

前者が負けたところは原発が建ちました。

高知県四万十町(当時窪川町)もその一つでしたが、

ここは日本でも数少ない原発反対派が勝利したところです。

過疎や財政難で悩む同町に、

国からは大きな補助金が来るし、原発の固定資産税は膨大で町の未来は明るくなる

という目の前のニンジンは町内の半分の人には非常に魅力的でした。

残る半分の人は、そんな一時しのぎの保持金を受け入れて、

原発事故のリスク、放射能汚染による農水産物の風評被害

町民の健康、核廃棄物処理技術も無くて、トイレの無いを施設を創る事の矛盾

をこんな小さい町が引き受けていいのか?

とふるさとの未来を大事にする人々にはばかげた行為でした。

町長選挙、町議会議員選挙、農業委員会選挙、農協内の組合員選挙、町長のリコール等々

あらゆる選挙で数年間、両派が激突しましたが、

徐々に、原発反対派が優勢になり、

最後に原発は受け入れない事を決めたのでした。

もしそれができてなければ、

今後確実に予想される東南海トラフ地震が来れば、

最後の清流と言われる四万十川は、

放射能汚染の川に変わっていたし、

土佐の一本釣りで有名な鰹のたたきも食べられなくなったのかもしれません。

ちなみに、私は3.11福一の原発事故以降、

それまで大好物で、毎日食べていたサンマはあと300年は食べない事にしています。

サンマの主産地は東北の沿岸ですし、

半減期30年の放射能セシウムは300年しなければ1/1000にならないからです。



多くの皆さんにとって、上に揚げた例は自分の町ではありませんが、

「投票行動で世の中や日本が変わることが体感できる」

解りやすい例ではないでしょうか?


最後に、今日時点のケーススタディーとしては

北海道寿都町 「核のごみ」最終処分場


https://mainichi.jp/articles/20200813/k00/00m/040/184000c

などは注目に値すると思います。

寿都町民はどんな意見を持ちどんな選挙をして、

どんな町の未来を選ぶのでしょうか?


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